こんばんは。
街に出たよ。
久しぶりに。
クリスマス一色かな?
ーーーと思ったら。
なんか、そうでもなかった。
普通、って感じ。
年の瀬という感じもしなくて、本当に普通。妙に今日が暖かったせいもあるね。12月だって信じられないもん。まだ、分厚いコートを今年は出してないよー。薄いコートを着て行ったけれど、歩いているうちに汗ばんできちゃった。そんなに着込んでないのに嘘でしょって笑。
ユニクロを見て。
欲しいな。買おうかなって思ったけど。
例のサンクコストや、その他諸々が浮かんできて、今日はスルーしました。
あのね。
今日は一番苦手な言葉を紹介します。
みんなは、苦手な言葉ってある? 自分が使うときに、やめておいているよ、って言葉だったり、人からは言われるとちょっと苦手だよっていう言葉。あるいは、過去に使ったり使われたりして、苦手になったよって言葉。トラウマになっているよって言葉もあるかもね。
私もあるよ。色々と。
でもね。
わかったんだ。
過去に言われたどんなひどい言葉より。
私がこれまで発して、相手の顔を歪めてきて、自分を呪ってやりたいと思うほど後悔した言葉より。
何よりも私が苦手な言葉は別にあったんだって。
私は最近、あることで、正式に抗議をした。それは、本当に正式なもので、周りの人も、その正当性をちゃんと担保してくれたし、私自身もその妥当性を自覚していた。言葉遣いに気をつけて、どういう問題をその事柄が引き起こすのかを説明した上で、とても困るので、改善して欲しいという旨を伝えるための抗議だった。決して私怨とかじゃなかったし、周りの人も認めてくれた。
それで、言われたの。
「すみません」
その瞬間にね、穴があったら入りたくなった。
なんて身の程知らずの私! なんて高飛車の私!
なんて傲岸不遜な私なの!
苦しくて、恥ずかしくてたまらなくなったの。
わかってる。正当な意見を言っただけだし、感情的に言ってないし、周りの人もわかってくれたし、なんというか、全く問題ないの。どう考えても問題ないの。どこにも問題は起きてないの。問題があるとすると、正当な意見を言うに至るプロセス、つまり、問題提議をしなくちゃならない動議に問題があったの。
ーーわけわかんないね。
つまり、支障があったから、私は意見を言った。みんなもそれは困るね、といった。
先方はそれについて、「すみません」と答えてくれたというスムーズな話。
その全てはビジネス的に行われた。
それだけの顛末。
本当の問題は、事務的なやりとりの下で、私の感情が誤作動することなの。
罵られたり、蔑まれたり、人格否定されたりするのも辛かったけど。
「すみません」
このパワーワードたるや!!
だって、どんな顔していいのかわかんない。
自分の振る舞いが、相手を謝罪させてしまったと言う事実が痛い。怖い。
もちろん、表情ではイミテーションの儀礼をちゃんとしているけれど、内心は、心臓が喉元まで迫り上がってきて、そこで激しく波打っているかのようで、ひどく苦しいの。
人を謝らせるぐらいなら、謝ってばかりいた頃のほうが良かったかもしれない。
自分が相手の感情を動かしてしまうことが恐ろしい。ううん、ビジネス的なやりとりで、相手の感情をコントロールしてしまったと思うのは傲慢だね。でも、空気のような存在でいたい私にとって、相手にリアクションを取らせてしまうことはとても緊迫するの。そして、これは私の無知の証明でもある。人間同士のやり取りは、お互いが互いからの良いものと良くないものを受け取って、作用されて、影響されあっていくものだよね?
それなのに、自分だけは、相手に悪いものをあげたくない。自分だけは、相手に良いものだけを差し上げたいですって言うのが、そもそも、子供の発想なの。少女時代は、物語の王子様に自分の空想のシナリオを描く。理想の王子様は理想の王子様として振る舞うわけだけど、それは、自分が思い描く良いシナリオを、頭の中の王子様がそのシナリオ通りに演じているだけにすぎない。
大人になったら、生身の人間同士は、自分勝手なシナリオで進行しないってわかる。自分の良いものだけを受け取って欲しいと思っても、そうはいかない。「え?そんなつもりじゃないよ」「ひどい、思ってたんと違う!」ってことよくあるよね? そうしているうちに、自分の内側で、どんどん闇が出てくるし、相手は、こちらが自覚していない闇だって見えているわけだから、誤解もしあうし、対立もするし、断絶もする。
だからこそ、心が通じ合えた時は、何倍も嬉しい。自分勝手なシナリオの結果じゃないから。相手も自分も、お互いそれぞれの意思で、心を通い合わせることを選んだのだから。
私は子供だ。
すみませんと言われるのを、受け止めきれない。
相手を傷つける覚悟も持てない、子供だ。
でも、それでもいい。
前は、自分が我慢すればいいと思っていた。
自分が我慢すれば、誰も傷つかないと思っていた。そんなことあるはずないのに。傷はそこに確かにあるのに。
おかしい、と思ったことを、気をつけながら、ちゃんと伝えたら、丁寧に謝罪してもらえた。
それに対して、私は、
「いつもありがとうございます」と答えた。
ちょっと卑屈だったかな? でも、対応してもらえたことに対する感謝の気持ちはきっと伝わったと信じることにする。
それでいい。
さあ、紅茶を飲もう。